【資格】産業用ロボットの特別教育を受けよう【満18才上で取れる】

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【資格】産業用ロボットの特別教育を受けよう【満18才上で取れる】

人材不足や低コスト化を目的に普及が進んでいる産業用ロボット。
これからも普及数は上昇傾向にあります。
しかし、これら需要に対し産業用ロボットをあつかえる人材は足りていないのが現状です。

これから資格を所得、スキルアップを目指す人にもおすすめの【産業用ロボット特別教育】に関しての記事になります。

 

悩んでる人
産業ロボットをあつかってスキルアップしたいけど、難しそうだな・・・。
資格なんているのかな?

 

ロボル
産業用ロボットのあつかいには資格が必須です。特別教育を受ければ誰でもロボットをあつかうことができます。
講習会場ではやさしく、基礎から教わることができるので、まずは特別教育を受講しましょう。

 

産業用ロボットの受講資格は満18才以上

産業用ロボットの受講資格は満18才以上

 

産業用ロボットに関わる人は特別教育を受けることを法律で規定されています。
(労働安全衛生法第59条第3項より)
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。

産業用ロボット特別教育の受講資格は満18才以上です。

つまり、社会に出て企業に就職している方なら、ほとんどの人が受講可能になります。

必要知識

受講するための必要知識は

 

ありません。

 

受講会場の講師はとてもやさしく基礎から教えてくれます。
私が受講した時は「とにかく初心者なので1から教えてください。」と宣言したほどです。

特別教育が終わるころにはロボットをあつかうための知識が身につきます。

知識をつけるために受講するのですから、事前知識は必要ありません。

生徒さん達も、ほとんど初心者ですので安心しましょう。

 

産業用ロボットの特別教育【内容】

産業用ロボットの特別教育【内容】

 

特別教育内容は教示検査にわかれています。

簡単にまとめると

・教示=ティーチング

・検査=保守点検

になります。

以下、詳しい内容と所要時間を見ていきましょう。

産業用ロボットの教示等の業務に係る特別教育

 

科目 内容 所要時間
学科 産業用ロボットに関する知識 産業用ロボツトの種類、各部の機能及び取扱いの方法 2時間以上
産業用ロボットの教示等の業務に関する知識 教示等の作業の方法 教示等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法 4時間以上
関係法令 法、令及び安衛則中の関係条項 1時間以上
実技 産業用ロボットの操作方法 1時間以上
産業用ロボットの教示等の作業方法 2時間以上

参考:安全衛生特別教育規程(産業用ロボツトの教示等の業務に係る特別教育)
教示とは、ティーチング作業をさします。ティーチングとは、マニピュレータの動く速度や順番、位置などを設定し、さらに出力動作などプログラミングを行うことです。つまり、ロボットが作業する全てをプログラムとして書き込むことになります。

ティーチング作業はプログラムを間違うとマニピュレータが思わぬ動作をしてしまうので、作業を安全に行うために教示作業員は必ず上記の特別教育を受けることが義務付けられています。

別記事で産業用ロボットのティーチングのコツも紹介しています。
産業用ロボットティーチングのコツ【初心者に必要な2つの知識】

 

産業用ロボットの検査等の業務に係る特別教育

 

科目 内容 所要時間
学科 産業用ロボツトに関する知識 産業用ロボツトの種類、各部の機能及び取扱いの方法 4時間以上
産業用ロボツトの検査等の作業に関する知識 教示等の作業の方法 教示等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法 4時間以上
検査等の作業の方法 検査等の作業の危険性 関連する機械等との連動の方法 法、令及び安衛則中の関係条項 1時間以上
実技 産業用ロボットの操作方法 1時間以上
産業用ロボツトの検査等の作業方法
3時間以上

参考:安全衛生特別教育規程(産業用ロボツトの検査等の業務に係る特別教育)

検査とは、保守点検や修理をさします。
具体的にはモーター交換や基板交換、メンテナンスの作業になります。
こちらも作業をする際は、特別教育が義務付けられています。

 

所要日数は2日間必要?

上記の表を見ると特別教育は2日間かかることがわかります。

しかし、最近はメーカーにより1日で資格が取れるコースも用意されていますので会社を1日休んで、資格取得するのも有効になっています。

(ただし規定時間が減るわけではありません。1日の拘束時間は長くなります。)

 

 

受講場所は各都道府県にあるがメーカーに絞りましょう。

受講場所は各都道府県にあるがメーカーに絞りましょう。

特別教育は各都道府県の労働基準協会連合会やロボットメーカーが定期的に開催していますが、使うロボットメーカーでの受講をおすすめします。

なぜなら、プログラミングの仕様や言語に違いがあるからです。

せっかく受講したのに全く使えなくては意味がありませんので、使用メーカーが決まっている場合はメーカーで受講するようにしましょう。

 

産業用ロボットをあつかえると転職にも有利

産業用ロボットをあつかえると転職にも有利

 

特別教育を受ければ、転職にも有利にはたらきます。

 

各地ではロボットをあつかえる人材は貴重で、引き抜きなどもよくあり、年収アップも見込めるので記事を読んで興味があれば受講してみましょう。

 

産業用ロボット特別教育【まとめ】

特別教育の目的は、安全に正確な作業ができるようになるために作られています。
ティーチングやメンテナンスを行う可能性のある担当者は特別教育を受けてから作業するようにしましょう。

では、最後まで読んでもらいありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

ロボル

産業用ロボットSIerとして働いております。記事ではSEO、ロボットプログラミング、射出成形を主に執筆します。

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